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手づくり家具屋のコラムを発信してまいります

こちらのページでは、一般のお客様が知らない洋家具に関するコラムを発行していきます。

神戸の歴史の節目、節目に永田の洋家具は出て参ります。
おたのしみに!

神戸で育って140年 永田良介商店の歩みVol.1

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明治39年現在地で大丸側から写した写真

右側の飾り棚は居留地に住んでいた英国人が本国へ帰国する前に注文したものを船便で出す前に記念写真を撮ったもの

その当時のいろんなことがわかる貴重な写真(神戸は戦争で焼けているため2代目良介の実家の伊那から戦後発見されたもの)

すでに大型の手の込んだ彫刻の家具が作られている

鏡の中には外国人が写っている

当主、番頭、丁稚、ぼんさんの時代

1868年神戸開港(慶応3年)

外国に開かれることになった神戸の港は、関西圏で初めて西洋が入る玄関になりました。それにともなって現在の神戸大丸百貨店周辺からフラワーロードにかけた一帯が外国人居留区に指定され、外国商館や洋館が立ち並ぶようになりました。居留地の西隣には中国人街(南京町)ができています。時代は明治になり岐阜(美濃)の禅寺で育った永田良助は20歳になって神戸の寺預かりの身分で神戸に来ました。まもなく縁があって居留地にある英国商館に職を得ています。

  pencil 永田良助は寛永5年(1852)長良川と木曽川に挟まれた岐阜県美濃(現在の羽島市川島町笠田)に生まれる。5歳から寺に預けられ禅寺の修行僧として育ちました。この禅寺は東海道を旅する人々の宿坊を営んでいました。時は江戸の末期、尊皇攘夷運動、討幕の気運が高まる中で天下国家を憂い論ずる人が東海道を行き来していました。そういった泊り客と接するうちに、青年の良助は、江戸という時代が終わり、明治維新へ大きく変わった世の中について知るようになりました。そして還俗を決意し、ゆかりのある兵庫の薬仙寺へ「預かり」という身分になって神戸へやってきました。これが明治5年、良介が20歳のことです。寺の伝手でイギリス商館で働き口を得ました。「手伝いのボーイ」といった感じだったのでしょう。

   clip 兵庫の薬仙寺は「兵庫港開港」の時にイギリス公使の宿舎になったことがあります。

  pencil イギリス商館で垣間見た西洋の文化、生活様式はその後の仕事のヒントになりました。英語が話せるようになった良助が、はじめた商売 は外人居留地から出る空き瓶の収集と中古品の売買です。荷車を曳いて居留地にに住む西洋人の住宅、商館に出入りし貴重だった空き瓶(ビール瓶)の回収をはじめに、御用聞きを始めました。古物を扱う鑑札を受けてやるのですが、この鑑札の現物が店に残っていました。寺で育った良助にしてみれば、西洋人が使う変な道具や機械との出会いは驚きの連続だったと思われます。

   clip はじめ日本人は色つきガラスを有難がったので高くさばけたらしくガラスの空き瓶回収はなかなかの収入源だった。

最初は、洋館御用達の道具屋

明治5年、英国商館で働いて仕事のヒントを得た初代永田良介は、居留地の外国人を相手に道具屋業を始めました。現在の店より少し西側に店を構えて外国人居留地の向かいで欧米の公人や商人が、西欧から持ってきた家具の修理や、帰国の際に道具を引き取ったりする商いです。

イスやテーブルは日本の畳生活にはなかった家具ですが、国を挙げた文明開化のうねりの中、役所や会社は西洋式を取り入れるようになっていました。日本人の間にも机・椅子の作業が増えていきました。椅子式に合った家具の必要性はどんどん高まり、また神戸港に着く外国船の調度品の修理なども頼まれるようになりました。洋家具のリフォームとリセールを扱う中で、永田商店は、洋家具の製作手法を培いました。

  pencil 外人たちは西洋式の建物を建て、自分たちの生活様式を守るため椅子やテーブルといった家財道具を船に積んでやってきた。ただ商館で働く外人は、赴任期間が終わると他へ移動したり帰国したので引っ越しの際にたくさんの不要品が出ました。一旦引取、次の人へ販売する商売もすることになりました。

   clip 明治期、神戸の西洋品の中古市場は、ユダヤ人商人が定期的に日を決めて居留地で市(いち)を開いていたことが資料で残っている。

  pencil 西洋人にとって仕事や家庭で使うイスやデスク、テーブル、ダイニングボードなどは日用品です。毎日使えば痛んできて修理はつきものです。いちいち本国に送るわけにもいかず、御用聞きに何とか直せないかと頼んだようです。椅子のガタツキ直しに始まり椅子1脚作り直すことをするうちに西洋家具の将来性を感じ取りこれを中心とする商いへ舵を切っていくことになりました。

     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

会社概要

商号

永田良介商店

会社名

T.K.International

事業内容

小売業(家具販売)

本店所在地

〒650-0021 兵庫県神戸市中央区三宮町3-1-4

TEL

078-391-3737

FAX

078-332-3142

URL

http://www.r-nagata.co.jp/

e-mail

info@r-nagata.co.jp

 

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